悪徳業者にご用心 静岡県内でも被害急増中!

ポイント

  • 悪徳業者は「安さ」を前面に押し出して近づいてくるケースが多い:悪徳業者の多くは、相場よりも極端に安い料金を示して契約を迫ります。巧みに「今だけのキャンペーン」といった言葉で安心感をあおり、早期に契約を結ばせようとするのが特徴です。
  • 契約締結後に追加費用を請求されるケースが多い:「安さ」をアピールして契約を獲得した後、工事が始まってから「追加工事が必要」や「材料費が予想以上にかかった」などと理由をつけ、追加費用を請求されることが少なくありません。見積もりに数量、使用材料、規格などがしっかり記載されているかも確認が必要です。
  • 工事の質が悪く、トラブルが長期化しやすい:一見きれいに仕上がったように見えても、施工不良が原因で短期間で塗装がはがれる、雨漏りが発生するなどのトラブルが起きることがあります。アフターフォローが不十分なまま放置されるケースも増えています。
  • 知識ゼロでも「事前の情報収集」が最大の防御策:インターネットや口コミで、工事費用の相場や評判を調べておくと、悪徳業者を見極めやすくなります。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することも大切です。

静岡県内をはじめ、近年は全国的に外装工事だけでなくお家のリフォームをめぐる悪徳業者が増加し続けています。外壁塗装に関しては、工事内容や費用の相場が一般の方にとってわかりにくい部分が多く、誤った情報や甘い言葉につけ込まれやすいのが現状です。悪徳業者は、不安や無知につけ込み「他社より格段に安い」「時間がないからすぐに契約してほしい」といった言葉で焦らせ、冷静な判断を奪い取ろうとします。さらに、工事の途中や工事完了後になって高額な追加費用を請求したり、いいかげんな施工をしてトラブルを残したまま放置したりするケースも後を絶ちません。

現在神奈川県や東京など関東圏から瓦がずれている、棟が浮いているなどと声をかけ違うお家の傷みの写真を見せて不安をあおり、契約を迫るトラブルが増えています。

 こうした被害を未然に防ぐためには、一般の消費者が基礎的な知識を身につけることが何よりも重要です。実際に外壁塗装の工事を検討する際は、複数の業者に見積もりを依頼するのはもちろん、契約時には書面の内容を細かく確認し、不明点があれば遠慮なく質問しなければなりません。悪徳業者の多くは、施工を急かしつつ具体的な説明を避ける傾向があるため、「納得がいくまで質問してもらって構わない」と快く対応してくれるかどうかが大きな見極めポイントにもなります。

 また、口コミや評判を参考にすることも有益ですが、その情報源が信頼できるかどうかも確かめる必要があります。悪徳業者が自作自演で高評価の口コミを書き込んでいる可能性も考えられますし、逆に誠実な業者であっても、競合相手に悪意をもたれ低評価をつけられるケースもなくはありません。評判はあくまで参考情報と割り切り、最終的には自分自身の目で確かめ、納得いくまでやりとりを重ねることが理想です。特に「工事内容が曖昧だけど大丈夫?」といった疑問が湧いたら、すぐに契約を決めるのではなく、しっかりと比較・検討してから結論を出すようにしましょう。

 すべての業者が悪いわけではもちろんありません。優良業者のなかには、安心して任せられるだけの経験・実績があり、アフターフォローも手厚いところが多く存在します。だからこそ、自分でできる限りの情報を集め、適正価格・適正施工をしてくれる業者を見極める姿勢が大切です。そして最終的に契約を結ぶ際には、「説明に一貫性があるか」「契約書面に十分な説明があるか」「アフターフォローの条件がしっかりしているか」などの点を、落ち着いて確認するようにしましょう。

相場がわかりづらい工事ほど不安を抱えやすい

外壁塗装に要する費用は、家の大きさや塗料の種類、下地処理の必要性などによって大きく変動します。消費者にとっては、その仕組みが分かりにくいため「本当にこれが適正価格なのか?」と迷いやすいものです。その疑問につけ込むのが悪徳業者であり、あまりにも安い見積もりを提示して工事を強引に勧めるケースが散見されます。中には「他社では130万円かかる工事が、キャンペーン中ならば50万円でできる」というような極端な例を打ち出して、あたかも大きな得をするように見せかける手口も存在します。

知識不足や焦りにつけ込みやすい

悪徳業者は、消費者の「なるべく安く済ませたい」「大きな出費は避けたい」という心理を巧みに利用します。「外壁がはがれていて危険」「このまま放置すると家が傷んで大変な費用がかかる」など、不安をあおることで消費者に早急な決断を迫ります。また、訪問販売や飛び込み営業では「今日契約してもらえれば大幅割引」といった緊急性を強調し、余裕のない状態での契約を誘導します。十分な情報収集や比較検討の時間を奪われると、結果的に不利な条件のまま契約してしまうリスクが高まります。

手抜きや施工不良による長期トラブル

極端な安さの裏には、必要な工程を省略していたり、質の低い材料を使っていたり、経験の浅い職人を使ったりするなど、何かしらの「手抜き」が潜んでいることが少なくありません。こうした施工不良は、短期間で塗装が剥がれたり、雨漏りが起きたりといった深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。工事後すぐは何も問題がないように見えても、数ヶ月から1年以内に不具合があらわれ、後悔してしまうケースが後を絶たないのです。施工を請け負った業者が連絡を無視、もしくは既に倒産してしまっているということもあり、被害回復が難しくなる状況に追い込まれる場合もあります。

複数見積もり・情報収集を行えば被害を減らせる

悪徳業者に騙されないための一番の基本は「比較検討」を怠らないことです。最低でも2社から見積もりをとり、それぞれの工事内容・金額・保証内容などを比較すれば、相場をある程度把握できます。もしある業者だけが極端に安い場合は、なぜその金額になるのかを明確に説明してもらい、不審点をそのままにしないようにしましょう。また、インターネットや知人からの口コミなど、さまざまな情報源から業者の評判を確認することで、悪徳業者を見抜く確率も高くなります。実際に施工した知り合いや親戚からどうだったかを聞けると信頼度は高くなると思います。

事前の準備こそが理想的なリフォームへの近道

外壁塗装に限らず、リフォームを成功させるカギは消費者側の準備にあります。塗装にかかる基本的な仕組み、よく使われる塗料の種類、相場の目安などを事前にリサーチしておくことで、業者が提示する見積もりの根拠がわかりやすくなります。さらに、「説明責任を果たそうとしているか」「わからない部分を丁寧に補足してくれるか」といった点からも業者の誠実度合いを判断できます。逆に、疑問点を説明してくれない、質問を嫌がる、回答があいまいなままだと感じたら、その業者は慎重に判断したほうが賢明です。

まとめ

静岡県内でも、外装工事の悪徳業者による被害が急増しています。その多くは「安さ」を強調し、緊急性をあおる営業手法で消費者の不安を利用して契約を急がせます。しかし、いざ工事を始めると追加費用を要求したり、手抜き工事をしたり、アフターフォローを放棄したりといった問題が発生しがちです。

 こうした被害を回避するには、「複数の業者に見積もりを依頼し、相場観を把握する」「契約内容を細かく確認し、納得のいく説明を受ける」「口コミなどの評判を参考にして、業者の実績をチェックする」などのステップを踏むことが重要です。特に相場を大きく下回る極端に安い見積もりには要注意で、その理由や根拠をしっかり質問し、不審点を残したまま契約しないよう心がけましょう。また

 丁寧な施工と充実したアフターフォローを行う優良業者は決して少なくありません。だからこそ、ご自分で事前に情報収集をしっかりと行い、業者を見極める姿勢が求められるのです。悪徳業者の手口を理解し、きちんと対策をしておくことで、外壁塗装は住まいの耐久性や美観を高める絶好の機会へと変わります。後悔のないリフォームを実現するためにも、本記事の内容を参考にしながら、安全で納得のいく外壁塗装を検討してください。

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